理論編2:「30歳過ぎたから婚活」が間違ってるたった1つの理由
あなたが、婚活する時にまず何を考えるでしょうか。
今回は、あなたが参入する「転職市場」の構造について考えてみます。
結構耳が痛い話が含まれていますが、重要な話なので是非ご覧ください。
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「平均初婚年齢30歳」の謎
まず、2015年の時点での婚姻件数は64 万3740 組で、この数字は前年の66 万613 組より1 万6873 組減少しています。
これはピークだった昭和47 年(1972年)の109 万9984 組と比べると、42%減という形になっています。
また、平均初婚年齢は夫31.1 歳、妻29.4 歳で、夫は前年より0.2 歳、妻は前年より0.1 歳上昇。平均初婚年齢は平成6年(1994年)の数字では、夫が28.5歳、妻が26.2歳でしたから、ここ20年ほどで夫は2年、妻も3年ほど結婚が遅くなっていることになります*1。
つまり、結婚する件数が減り、初めて結婚するの年齢も上がっている。
これが婚活市場の現状です。
では、「平均初婚年齢が30歳だから、30歳までに結婚相手を見つければいいだろう」と、30歳前後で婚活を始めれば良いという考えのもと、婚活市場に参入するべきでしょうか。
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26.4歳で「結婚するまで 結婚してから」
キャリア女性向け女性誌『Oggi』2013年11月号では、「Oggi世代の「結婚」なんでも平均値」と題した記事で結婚に関するアンケートが組まれていました。
ここで注目するべきなのは、平均年齢は26.4歳だということ。
これは、先に挙げた女性の平均初婚年齢よりもちょうど3歳低いという事になります。26.4歳ということは、大学卒業から4~5年で結婚しているという事になります。
やや古いデータになりますが、国立社会保障・人口問題研究所による「第14回出生動向基本調査(2010年)」によると、出会ってから結婚するまでの平均交際期間は4.3年。ここから導きだされるのは、『Oggi』を読むようなキャリア系OLであっても新卒入社してから数年で出会った人と結婚する、もしくは大学時代から付き合っている人とそのまま結婚している。という事になります。そう、別に『Oggi』を読んでいるような人たちは西野カナとか聞いてショッピングモールのフードコートでメシ食って、ロードサイドを軽自動車で疾走してたりするわけではありません。
もともと、「ヤンキーや地方在住の人は早く結婚してすぐ子供作る」というのはドイツ最高裁が決めた定説だったワケですが、都市部に住む、比較的高学歴・高収入であることが推測される人たち*2でさえ、大学卒業後さっさと結婚する人が多いという事から推測すると「平均初婚年齢30歳」というのは、「社会に出たら数年で結婚する人たち」と「30歳過ぎてしばらくしてから結婚する人たち」の2つの平均値なのではないかと思われます。「社会に出たらさっさと結婚する人たち=新卒市場」と「30歳過ぎてから結婚する人たち=中途市場」に別れているといえるでしょう*3。
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婚活市場の構造
ここまで書けば「『30歳過ぎたから婚活』が間違ってるたった1つの理由」についてはもうお分かりの方もいらっしゃると思います。
結婚するために何らかの活動が必要なのだとして、
それを新卒の時期に始めるか、中途の時期に始めるかで活動の難易度が全く違ってきます。
そもそも、「婚活」の特徴とは
・普段全く接点のない人と出会える。
・ものすごく多くの中から付き合う人を決められる。
という2点にあります。つまり、日常生活の中で接する人たちとは別の中で結婚相手を探すわけですから、「自然な出会い」での活動とは全く矛盾しません。
多くの人が婚活に失敗するのは、「自然な出会い」の対象がいなくなったから「婚活」するという発想だからです。
最初から「自然な出会い」と「婚活」を同時並行で進めること。
これが婚活成功のための重要なポイントです。