古田ラジオの婚活研究所

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Oggiの結婚特集読んだ

4月28日発売のOggi6月号は「みんなの『結婚』」と題して結婚特集。Oggiは割と結婚特集に力をいれているイメージがありますが、今回も結構読みごたえがありました。

  • 再会スピード婚、アプリ婚、国際結婚…「結婚しない場合」まで考える隙のなさ

今回は小学館の女性誌6誌(CanCamAneCanOggi、Domani、Precious)が共同で立ち上げている「しごとなでしこ」プロジェクトの一環での特集記事。

特集の印象を一言で言うと、とにかく隙がないこと。

記事の内容をみると、アラサー女子座談会から始まり、ライフプラン、結婚した具体例、既婚男女のぶっちゃけトーク、ブックガイドまで完備。具体的な結婚カップルなんて再会スピード婚、アプリ婚(omiaiでした)、国際結婚なんてのは序の口で、年の差婚、お見合い婚、戦略婚(?)、同性婚などもとりあげ、何なら結婚できなかった場合に備えて「『結婚しなくてもいい』という人生だって楽しい!」という記事まで盛り込む隙のなさ。とにかく全方位に目配せしている事がよくわかります。

  • 「とりあえず働け」というブレないメッセージ

普通、ここまでいろいろな内容を盛り込んでしまうと、特集として何をやりたいのかわからなくなってしまうもの。

ですが、この特集のメッセージは極めて明快。

それは「とりあえず働け」というもの。もちろんここに登場している人たちの職業は全員、「プレス」「PR」などの女性誌におけるキラキラ職業。

座談会などでも「結婚しても仕事は続けたい…73%」といったアンケートまで出して仕事を続けることを推奨。まるでこの特集の世界観では専業主婦という概念はなく、全員が仕事している/結婚しても仕事を続けている前提で話が進んでいきます。

  • 「隙がない、ゆえにうさんくさい」

確かに、夫婦共働きでダブルインカムだったら生活はずいぶん楽でしょうし、少子化云々という以前に生活できない人だって多いことを考えると、読者の平均年収が400万を超えているという(特集より)Oggi読者であれば、仕事が嫌で結婚したら早く辞めたいという人もあまりいないのでしょう。

そもそも「しごとなでしこ」の一環だから仕事が嫌だと思っている人なんていないという前提で話を進める事は全く問題ないと思います。

つまり、正論すぎるぐらい正論なのです。

確かに共働きはいいことだし、家事を分担することはいいことです。

ただ、あまりに正しすぎるがゆえに、この考え方は否定できないドグマになってしまっているのではないのでしょうか。そして、婚活において「自分の仕事を応援してくれる人(同じ主義主張の持ち主)であること」という結構高めのハードルを置いてしまっているのではないのでしょうか。

そう、この特集を読んでどうしても考えてしまうのは、別に仕事をするかしないかって本人とその家族が決めればいいんじゃないかってことなのです。

 

Oggi (オッジ) 2016年 6月号 [雑誌]

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